本記事の内容
登場人物
わしは、しかく博士じゃ。よろしくのぅ。
試験の概要(紙試験)
一般的な紙試験に加えて、2020年よりCBT試験が導入されています。
ですが、今回は私が受験した紙試験について説明します。
試験日が定まっている方が、勉強を先延ばしにしないから、焦って集中できるのじゃ。
〇 試験日 〇
2月、6月、11月(年三回)
〇 試験料 〇
¥4720
〇 試験時間 〇
90分(かなり厳しいです)
〇 合格基準 〇
70%
〇 受験資格 〇
なし
〇 その他特記事項 〇
電卓(関数電卓NG)もしくはそろばんを持ち込み可能
詳細は商工会議所のHPを参考にしてください。
おすすめの参考書
教科書:みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 商業簿記
勉強開始時は日商簿記3級までの知識しかなかったので、まずは連結会計や製造業会計の知識補充のため、一周しました。
中古も多く出回ってますが、年々出題区分が少しずつ変化しているので、可能であれば新しい版の購入をおすすめします。
ちなみに、私はたったいま本書の工業簿記版があることを知りました。(すなわち、工業簿記は知識ゼロの状態から、過去問と解説ブログで学びました・・・)
工業簿記はそんな基礎知識でも対処できるので、無用の参考書を増やさない意味でも、工業簿記版は必須ではありません。
過去問対策:スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集
2年間6回分の過去問改題と、3回の予想問題が収録されています。改題というのは、過去問から明らかに難しい難問が抜かれているからです。
それでも2級とだけあって掲載問題はどれも十分難しく、とても良い試験対策になりました。
日商簿記試験で一番の対策は、何度も過去問を解き直すこと。
2回目3回目をこなすうちに、会計力が身に付いてくるのじゃ。
勉強スケジュール
試験一ヶ月前までは1.5時間/日ぐらい、試験前は3時間/日で詰め込んでいました。日商簿記3級以降の総勉強時間は、90時間程度です。
過去問は解いても解いても全く歯が立たず、直前になって焦り始めた典型的なパターンでした。
2か月前~1.5か月前
「みんなが欲しかった」を教科書として、最初から読んで解きました。
過去問対策に充てる時間を確保するため、簡単に1周読んで解いたら、 「みんなが欲しかった」 は終了です。
1.5か月前~1週間前
過去問対策「スッキリうかる」の過去問と予想問題をひたすら解きました。
正答率は、1周目で50%、2周目で70%、3周してやっと90%というレベルです。
工業簿記は過去問で解けなかった問題をノートにまとめて、一つ一つ重要な点を習得していく勉強スタイルでした。
1週間前~
「スッキリうかる」の4周目になっても、連結会計だけは最後まで完答できませんでした。。。
一か八か、相殺消去などの簡単な部分だけ覚えて、1年目2年目連結は捨て問で挑むことに。
すると、第158回は見事に連結会計が出題されました。(´;ω;`)
結果
⇒75点/100点
第2問の連結会計は見つけた瞬間に後回しにして、他の大問4題に80分を充てました。
完答せずとも途中の配点部分さえ正答すれば、連結会計は10/20でキープできます。
その分、連結会計以外は見直しと検算をして、計算ミスによる失点をとにかく防ぎました。
その甲斐もあって、第3問のP/LとB/S、 第4問と第5問の工業簿記で57/60確保でき、 第1問の失点はカバーしました。
とはいえ、もしあと一題難問が出題されていれたなら、合格点には届かなかったと思います。
連結会計は捨てても大丈夫か
結論から言うと、連結会計は捨てても合格できます。が、連結会計以外の全てと連結会計の基本は解ける前提です。
連結会計の中でも、内部取引高や債権債務の相殺消去は捨ててはいけません。計算量が少なく、確実に点数がとれる部分です。
逆に、支配獲得日後の連結など、計算が多くミスもしやすい不安定な問題は、潔く捨てる価値ありです。その分、他の問題の見直しと検算に時間を充てた方が、確実に点数を稼げます。
日商簿記2級では毎回1問は難問が出題されるので、連結会計▼20点、難問▼10点を落とした瞬間に不合格になります。
その他の計算ミスによる失点も考慮して、連結会計▼10点、難問▼10点、計算ミス▼10点以内に失点を抑えれば、合格点の70%をキープできます。
日商簿記2級は試験時間との勝負なのじゃ。
無理に難しい問題にチャレンジするのでなく、基本的な問題を安定して正答する方が合格点に届きやすいぞ。
まとめ
ここ最近の傾向を見ても、難問は少なくとも一題出題されて当たり前です。
難問以外の問題でどれだけ失点しないか、すなわち、大問3以降(工業簿記と基本のP/LとB/S)をいかにキープするかが要です。
その点を意識しつつ、過去問対策「すっきりうかる」に一ヶ月を充てて何周もすれば、独学二カ月で十分合格できるはずです。
勉強開始直後は過去問に苦戦して、辛い時期もあるかと思います。しかし、過去問対策一冊を完答できる知識が身に付けば、一ヶ月で簿記力は一気に飛躍します。
コツコツ過去問を解いていく努力が日商簿記2級には欠かせません。
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