「お得な航空券を見つけた!とはいえ、先のことで予定が変わるかもしれないから、保険をかけておこう」
そう思って、航空券の変更が可能なフレキシブルチケットをBooking.comで購入してみました。ところが、実際には変更しなかったうえに搭乗もせず、航空券+フレキシブルチケット代の両方が無駄になってしまいました。
この記事では、フレキシブルチケットを購入して失敗した体験談と、フレキシブルチケットをおすすめしない3つの理由 & 変更しなかった最大の要因についてお伝えします。
フレキシブルチケットとは
フレキシブルチケットとは通常の航空券代に5,000~8,000円ほどの追加料金を払うことで、一度だけフライトの日時を変更できるオプションです。
Booking.comで航空券を予約すると、高い確率でこの「フレキシブルチケット」が人気として表示されます。これは、いわゆる「お金で安心を買う」系のサービスで、日本人が好きな保険に近しいでしょう。
また、「高額な航空券の金額を見た直後に、相対的に安く見えるオプションを提示する」という、“コントラストの原理”を活用した巧みなマーケティング手法でもあります。

ちなみに、Booking.comではこのように表示されます。

フレキシブルチケットをおすすめしない3つの理由
変更手続きがかなり面倒
フレキシブルチケットとして購入した航空券を変更するには、Booking.comのカスタマーサービスページからチャット(と電話も可能?)で担当者とやり取りをする必要があります。
チャットは日本国外で対応されているのか、やりとりの文章は自動翻訳された日本語のようでした。待ち時間は短く、繋がりやすい点は素晴らしかったものの、実際の手続きはスムーズとは言えません。
その場では完結せずに「追加料金を計算してから、改めて支払いリンクを連絡します」と案内されたり、結果として変更手続きで何度もやり取りを重ねる必要があり、非常に手間がかかりました。
変更先の航空券があまり選べない
私のケースでは当初予約した航空券が相場よりも安かったということもあり、変更先もなるべく安価な日付・フライトを希望していました。
事前にBooking.comで安い日程を調べて指定したものの、「そのフライトは私の方ではご利用いただけません」と回答されたこともありました。
ただし、フレキシブルチケットのルール②「同一の航空会社」という制限は、あったりなかったりする様子でした。
変更にお金がかかる
変更しなかった最大の要因が、変更しても結局お金がかかるという点です。フレキシブルチケットのルール③として「変更手数料は課されず、発生した差額のみお支払い」と明記されています。
先の通り、当初予約した航空券が相場よりも安かったため、最終的に支払う差額が結局新規で安い日程を予約することと同じくらいの価格となってしまいました。結果的に、変更するくらいなら新しく予約し直した方が安いという判断に至り、チケットも返金無しのキャンセルに終わりました。
まとめ:安い航空券ならフレキシブルチケットはいらない
フレキシブルチケットも、うまく使えば便利なサービスなはずです。ただし、安価な航空券を予約する場合には正直おすすめしません。
あまり多くはないでしょうが、たとえば「高めの航空券を購入して変更となる可能性も高い」といったケースであれば、差額も少なくて済み、フレキシブルチケットのメリットを活かせるかもしれません。


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