【無印より4000時間も長持ち?】iPhone16eの最大バッテリー寿命について

iPhone

iPhone 16シリーズの新たなラインアップとして「iPhone 16e」が2025年2月28日に発売されました。

iPhone16eに関しては賛否両論ありますが、広角カメラといった便利機能を望まないユーザにとっては10万円以内で購入可能な廉価版モデルとして良い購入選択肢になります。

今回はApple公式ページのバッテリー情報から、iPhone16eの最大バッテリー寿命について読み解いていきたいと思います。超広角カメラのあれこれについては、こちらの記事もご参考にどうぞ。

iPhoneのバッテリー寿命について

iPhoneにはバッテリー劣化を抑えるための「バッテリー充電の最適化」機能が搭載されています。本機能をONにすると、バッテリーへの負荷の大きいフル充電を止め、バッテリー最大容量の80~90%の最適な状態で充電をストップするようになります。

iPhoneのバッテリー寿命についてはApple公式ページでこちらのように説明されています。

iPhone 14 モデル以前のバッテリーは、理想的な条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の 80% を維持するよう設計されています。

iPhone 15 以降のモデルのバッテリーは、理想的な条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 1,000 回繰り返した後も本来の蓄電容量の 80% を維持するよう設計されています。

iPhone 15 以降の耐久性が2倍に増えているのは、iOSのバージョンアップに伴ってシステム的な電源管理性能が向上されたこともありそうです。

ここでのフル充電サイクルとは、バッテリー容量を延べ100%使い切って1回のサイクルとなります。

1日にバッテリー容量の75%を消費して、残25%の状態で夜間にフル充電し、その翌日に25%を消費すると(のべ100%を消費すると)1回の充電サイクル完了となります。

https://www.apple.com/jp/batteries/why-lithium-ion/

日常使いでは完全に0%まで使い切ってMAX100%まで充電することはあまりないでしょう。そのため、必ずしも「○○回目の充電で劣化」とは捉えないようお気を付けください。(○○回目以上まで耐久性はあるはずです)

iPhone16eの最大バッテリー寿命

iPhone14とフル充電1回分のビデオ再生時間で比較

Apple公式には、iPhone14は最大20時間、iPhone16は最大22時間、iPhone16eは最大26時間のビデオ再生が可能と公開されています。

理想的な条件下で、iPhone14で500回目のフル充電サイクル、iPhone15以降では1000回目のフル充電サイクルをもとに計算すると、最大バッテリー容量が80%に劣化するまでの時間はこちらの通りになります。

充電100%のビデオ再生サイクル数最大バッテリー容量80%までの時間
iPhone14約20時間500回?10,000時間?
iPhone16約22時間1,000回22,000時間
(+12
0%)
iPhone16e約26時間1,000回26,000時間
(+160%)

iPhone14のサイクル500回に関しては過小評価です。同世代のiPhoneを使っていましたが、2日に1回充電する使い方で300サイクル近く使い続けても、最大バッテリー容量は95%くらいにしか劣化しませんでした。

とはいえ、計算上iPhone16はiPhone14の2.2倍の間、電池の劣化を気にせず使えます。そして、iPhone16eはさらにビデオ再生で4000時間分長い2.6倍の間、電池の劣化を気にせず安心して使い続けることができます。

iPhone16と劣化までの期間(予想値)で比較

iPhone16eの26,000時間は連続したビデオ再生時間であり、日常的なスマートフォンの使い方とは全く異なります。そこで、劣化までの期間を予想値で算出してみます。

バッテリー容量最大バッテリー容量が80%までのビデオ再生時間劣化までの期間
iPhone163,561mAh22,000時間6年と仮定
iPhone16e4,005mAh26,000時間7年1ヶ月(7.09年)

iPhone16を理想的な条件下で6年間使って最大バッテリー容量が100%から80%まで劣化したとしましょう。

iPhone16eで同じ使い方をした場合、計算上は7年1ヶ月まで劣化期間を延命することができるようです。

最後に

ここまで、iPhone16eの最大バッテリー寿命を他のiPhoneと比較して予想してみました。バッテリーの劣化条件は使い方次第であり、それよりも先に

  • 本体容量の不足
  • 画面割れ
  • 本体の故障・紛失
  • iOSのサポート切れ

など他の要因で使えなくなってしまう可能性も大いにあります。

また、4月に利用開始するApple Intelligenceもどれだけバッテリー消費に影響を与えるか不確定要素になります。それらを加味した2025年3月時点の皮算用としてご参考になさってください。

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