iPhone 16シリーズの新たなラインアップとして「iPhone 16e」が2025年2月28日に発売されました。
2025年3月時点でiPhone16(128GB)が124,800円のところ、ほぼ同じA18チップを搭載したiPhone16eが99,800円となり、約2.5万円安い廉価版モデルとなっています。
本記事では、実際にiPhone16eを使って気づいた「iPhone16e買い替え前に必ず理解しておくべき超広角カメラのあれこれ」を紹介したいと思います。デザイン&性能レビューについては別の記事でまとめていますので、合わせてご参考にどうぞ。
超広角カメラとは
超広角カメラは2019年発売のiPhone 11シリーズから搭載されたカメラ機能となります。カメラレンズの違いは、Nikon社のHPを参考にさせていただきました。
カメラレンズは撮影範囲(撮影できる角度)の違いから「広角」「標準」「望遠」の3種類に分類されます。広角になるほど撮影範囲が広がり、近い距離から被写体を撮影することができます。

超広角撮影が可能なiPhone16などは、2基以上のカメラユニットを搭載したデュアルカメラモデルです。
撮影ズームをコントロールすると、iPhone内部で使用するカメラユニットが自動で切り替わる仕様になっています。
iPhone16の通常カメラに関しては焦点距離が26mm(35mm判換算)となっていて、一般的な分類で言えば既に広角カメラです。
そのうえで、超広角カメラは焦点距離14mm(35mm判換算)と、通常の広角カメラよりさらに広い範囲を撮影することができる機能となっています。
超広角カメラがあるメリットとは
プロの写真家の方であれば、背景や遠近感(パースペクティブ)の映し方を意識してカメラレンズを使い分けるので、メリットは一言で言い表せないでしょう。
しなしながら我々一般ユーザからすると、超広角カメラのメリットはおおよそ2つとなります。「後ろに下がらずに被写体を収められる」と「インスタ映えする写真が撮れる」ことです。
後ろに下がらずに被写体を収められる
×1倍率では被写体が収まりきらないときや、屋内の撮影(特に部屋を広く映したい時)に重宝するのが×0.5の超広角カメラです。

にわかに信じがたいですが、上記の写真は全く同じ場所から撮影しています。超広角カメラは広範囲まで一枚の写真に収めることができるため、被写体から離れることなく撮影できるというのがメリットです。
一方のデメリットとしては、画像が歪んで見える点です。風景ではあまり気になることがないものの、屋内の撮影では部屋の四隅がいびつに映ることが多々あります。
インスタ映えする写真が撮れる
たとえ画像が歪んだところで、奇麗に映るものは奇麗に映ります。実際に、観光地で写真を撮る時に超広角カメラが重宝することは事実です。

そうなると、超広角カメラの無いiPhone16eではインスタ映えする写真が全く撮れないと思われがちですが、実は必ずしもそういう訳ではありません。
超広角カメラの代用方法
超広角カメラの部分的な代用方法は、iPhoneのパノラマ撮影機能になります。超広角カメラが広い範囲を一度のシャッターで捉えるところ、パノラマ撮影では複数の写真をつなぎ合わせて1枚の写真をつくります。

iPhoneではカメラアプリを起動して「写真」や「ビデオ」、「ポートレート」とスワイプしていくと、「パノラマ」が選択できます。
ただし、パノラマ撮影で全てを代用できるわけでもありません。パノラマ撮影は最大で360度ぐるっと撮影できますが、収められるのは一定方向のみのため、上下左右を広く一枚に収めることはできません。
さらに、パノラマ撮影中は被写体が動いてはいけないことも大きなデメリットとなります。一定方向の風景をカバーできるのがパノラマ撮影です。
最後にiPhone16eに買い替えるにあたって
私は先走って発売と同時にiPhone16eを購入してしまいましたが、iPhone16eに買い替えるにあたって意識すべき点としては、
- 広角カメラが非対応
- Dynamic Islandでなく、ディスプレイ上部は普通の切欠き
- Wi-Fi 7、Wi-Fi 6E非対応(ルーターも対応する必要あり)
- AirTagの方向確認ができない
となります。それらを加味したうえで、
- 最新のA18チップ搭載で99,800円~というコスパ
- 最大26時間のビデオ再生が可能なバッテリー性能
を重視する方であれば、iPhone16eはピッタリの商品となるはずです。
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