iPhone 16シリーズの新たなラインアップとして「iPhone 16e」が2025年2月28日に発売されました。長らく更新されることのなかったSEシリーズの後継にあたります。
本記事では、iPhone12/13ユーザがiPhone16eに買い替えるにあたって、良くなる点、多分よくなる点、微妙になる点をまとめてみました。
(先に結論)iPhone12/13ユーザが16eに買い替えOKな条件
iPhone12/13ユーザが16eに買い替えても、大きく困らない条件は
- とにかくバッテリー容量を重視したい
- 超広角カメラをあまり使わない
- MagSafeを利用しない
です。要するに、iPhone16eは超広角カメラ、MagSafeを必要としないユーザにピンポイントで最適な廉価版モデルという位置付けになります。それでは、ここからは詳細の説明です。
iPhone12/13ユーザにとって、iPhone16eで便利になる点
- バッテリー容量の増加
- カメラが4,800万画素に(超広角は非対応)
- 充電規格がUSB Type-Cに(MagSafeは非対応)
バッテリー容量の増加
ビデオ再生に関しては、iPhone12では最大17時間、iPhone13では最大19時間となっていたところ、iPhone 16eでは最大26時間のビデオ再生とバッテリー容量が大幅に進化しました。
お手持ちのiPhoneが既に3~4年使っていて、最大バッテリー容量が80%ほどまで減少しているのであれば、買い換えたとたんに2日以上NO充電で持つこと間違いなしです。
iPhone16eのバッテリー容量については、無印iPhoneシリーズの中では最強レベルです。iPhone 16シリーズのバッテリー性能の向上と低電力消費のCPU/GPU/独自のC1セルラーモデムで実現した価格以上の性能となります。
カメラが4,800万画素に(ただし、超広角は非対応)

日常使いで意識しがちなカメラについては、iPhone12/13では1,200万画素のメインカメラが、iPhone 16eでは4,800万画素と、こちらも大幅に性能アップしています。
高画素数だからこそ成しえる2倍光学品質ズーム機能や、暗所でのノイズ抑制性能が、iPhone12/13からの向上点です。1つのカメラのなかに超高解像度撮影や望遠撮影機能、4Kのドルビービジョンビデオ撮影など、複数の機能が統合されています。
充電規格がUSB Type-Cに(ただし、MagSafeは非対応)

最後に大きなメリットは、充電規格がLightningケーブルからUSB Type-Cに変わることです。
MaCやiPadと充電規格が揃うので、自宅や旅行先でのケーブル問題は必ず楽になるでしょう。さらにはUSB Type-Cによる急速充電も可能となり、充電時間を短縮できるという便利な点もあります。

利用者は限られますが、iPhone 15シリーズ以降に搭載されたUSB-Cポートによる「Display Port Alt Mode」(外部ディスプレイ表示)はなぜかiPhone16eに対応していません。こちらはお気を付けください。
iPhone12/13ユーザにとって、iPhone16eで多分良くなる点
- 最新のA18チップとメモリの増強
- 着信/消音スイッチがアクションボタンに
- Apple Intelligenceに対応
- 衛星経由の緊急SOS、衝突事故検出に対応
iPhone16eはiPhone 16シリーズと同等のA18チップ(正確には一部GPUコアを無効化)を搭載しています。
そのため、将来的にソフトウェアの負荷が増えたとしても十分な操作性は確保できるうえで、iPhone 16と同じだけのサポート期間が保証されて、デバイスの寿命も長くなる可能性が高いです。
アクションボタンとは、iPhone16シリーズ以降から全モデルに搭載されたカスタマイズ可能なサイドボタンです。
アクションボタンがないと絶対困るということはないですが、使いこなすことができれば便利になること間違いなしです。
iPhone12/13ユーザがiPhone16Eに買い替えると微妙な点
- 超広角カメラが非対応
- MagSafeが非対応
超広角カメラが非対応
iPhone12/13ユーザがiPhone16eに買い替えるにあたって、日常使いで最も機能がダウングレードする点は超広角カメラの非対応になります。
超広角カメラに関しては利用頻度次第でしょう。旅行に行くことが多い方、子どもの写真をたくさん撮影する方、写真が趣味な方にとっては超広角カメラは妥協できないポイントになりえます。
普段から超広角カメラは使うことがない、パノラマ機能でカバーできるという思いがあれば、iPhone16eは2.5万円お安く入手できる廉価版モデルとしてピッタリなはずです。詳細はこちらの記事でまとめました。
MagSafeが非対応
iPhone16eになって機能ダウンするもう一点は、MagSafeになります。私はMagSafeユーザでないため未検証ですが、どうやら充電はできるものの充電器がピタッとくっつかないようです。
MagSafeに関しては、ユーザによっては気にならない方には気にならないポイントになります。
超広角カメラが必要であれば、無印のiPhone16
超広角カメラ(とMagSafe)については、無印のiPhone16を購入することで万事解決します。
iPhone16e(128GB) | iPhone16(128GB) | |
価格 | 99,800円(599ドル) | 124,800円(799ドル) |
カラー | 白、黒の2色 | 5色 |
バッテリー容量 | 最大26時間のビデオ再生 | 最大22時間のビデオ再生 |
4,800万画素カメラ | 〇 | 〇 |
超広角カメラ | × | 〇 |
充電規格 | USB Type-C | USB Type-C |
MagSafe | × | 〇 |
Dynamic Island | × | 〇 |
最大輝度/ピーク輝度 | 800ニト/1200ニト | 1000ニト/1600ニト |
Apple Intelligence | 〇 | 〇 |
衛星経由の緊急SOS | 〇 | 〇 |

それ以外にもカラーバリエーション、Dynamic Island、輝度など、細かな点をあげればiPhone16の方が優れている点はいっぱいです。
バッテリー性能と2.5万円の安さを重視したiPhone16eか、超広角カメラを中心としたデザイン&機能性良好なiPhone16かについてはユーザ次第ですので、iPhone12/13から買い替える際はよくよくお考え下さい。
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