【Raspberry Pi PicoかArduino?】マイコンボード購入時に重視するべき3点とは

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本記事の内容

Raspberry Pi Picoで役に立たない電子工作品ばかりを作製してきた「自称Raspberry Pi Picoマニア」が、マイコンボード購入時に重視するべきポイント3点を解説していきます。

本ポイントをもとに、主流マイコンボード「Raspberry Pi Pico」と「Arduino Nano Every」ではどちらがおすすめできるか、分かりやすくまとめました。

マイコンボードとは

まず初めに、マイコンボードについて簡単に触れたいと思います。マイコンボードと言っても解釈の範囲が広いため、本記事では、マイコンボード=「マイクロコントローラと入出力回路などの周辺回路が1枚の基板に乗ったもの」として定義させていただきます。

要するに、コンピュータとしての機能一式を実装した1枚のICチップが、「マイクロコントローラ」

マイクロコントローラを基盤に取り付けて、最低限入出力I/Oを用意したものが、「マイコンボード」。

OSや画面出力も備えて、一般的なパソコンと同じように扱うことができるのが、「シングルボードコンピュータ」。

となります。したがって、性能面・値段面に見ると、以下の順になります。

マイクロコントローラ(マイコン) < マイコンボード < シングルボードコンピュータ

マイコンボード購入時に重視するべきポイント3選

それでは、Raspberry Pi PicoやArduino Nano Everyといったマイコンボード購入時に重視するべきポイントを、具体的に解説しています。

値段

とにもかくにも、電子工作には失敗がつきものです。私のこれまでの経験では、はんだ付け失敗(ピンが斜めに付いて、ブレッドボードに乗らなくなった)や入出力回路の故障(Raspberry Pi PicoのGPIO26・27が不通になった)等がありました。

本記事編集時点で、Raspberry Pi Picoは550円、対するArduino Nano Everyは1500円前後です。

万が一、失敗しても「ワンコイン程度の損失で済む」と考えることができれば、安心して電子工作に取り掛かることができます。さらに、購入時に予備分を含めて複数個を用意しておくこともできます。

また、ブレッドボード上の工作であれば問題ないですが、ケースなどに納めて固定化する場合は基盤上にはんだ付けするケースもあります。一度、はんだで基盤に組み込んでしまうと、はんだを取り外すことは上級者向けのため、他の用途には使えなくなります。

そのような理由から、マイコンボードは安いに越したことはありません。

通信規格と系統数

マイコンボード単体だけでは入力も出力もできないため、一般的にはセンサモジュールや液晶画面といった入出力機器をマイコンボードに取り付けて使用することになります。

マイコンボードで具体的に何を作るかが明確にならないと、どの通信規格が何系統必要なのかは分かりにくいですが、Raspberry Pi PicoとArduino Nano Everyで備えている通信規格と系統数を以下にまとめました。

Raspberry Pi PicoArduino nano
SPI通信2系統1系統
I2C通信2系統1系統
UART通信2系統1系統
外部電源駆動1.8V〜5.5V7V~12V

UART通信は使用したことがないので、いくつ必要なのかはよく分からないです。I2C通信はセンサモジュールと液晶画面の両方で必要になることがあるため、2系統あると助かります。

サイズ

最後に重視するべきポイントはマイコンボードの大きさです。

シングルボードコンピュータよりも安く小さくシンプルなことがマイコンボードの利点であり、小さいに越したことはありません。

Raspberry Pi PicoとArduino Nano Everyのサイズと重量を以下にまとめました。両者で大きな違いはありませんが、もっと小さなマイコンボードが欲しい場合は、Seeeduino Xiaoをおすすめします。

Raspberry Pi PicoArduino Nano Every
サイズ21mm x 51.3mm43.2mm x 17.8mm
重量約3g約5g

マイコンボード購入時に意識しなくてよいポイント

逆に、マイコンボード購入時に意識しなくてよいポイントも、以下に解説していきます。

ピンの多さ

Raspberry Pi Picoでは両サイドで40ピン、Arduino Nano Everyでは30ピンがあります。

しかしながら、Raspberry Pi Picoでも全部のピンを使うようなことはほぼありません。センサモジュールと液晶画面をI2C通信(VIN・GND・SDA・SCLの4ピン)で接続したとしても、合計8ピンもあれば十分です。

チップ性能

マイコンボードで複雑な計算処理を行うことは十中八九ありません。そのため、動作周波数やRAMの容量などは、よほどのことがない限り気にしなくても問題ないです。

まとめ

マイコンボード購入時に重視したほうが良いポイントは、「値段」と「通信規格と系統数」、「サイズ」です。

Raspberry Pi PicoとArduino Nano Everyの二つで比較すると、「サイズ」は同等です。一方で、Raspberry Pi Picoの方が「値段」が圧倒的に安く、「通信規格と系統数」も十分なので、個人的にはRaspberry Pi Picoをおすすめします。

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