本記事の内容
「Seeeduino xiao RP2040が認識されない、故障かな?」と思ったら、まず試してほしい方法になります。前半ではPCとの認識不良の確認、後半ではSeeeduino xiao RP2040の初期化(リセット)方法を紹介します。
※2022年秋にMicroPython version 1.19がリリースされましたが、もしかするとSeeeduino xiao RP2040ではver1.19が動かない可能性もあるので、そちらも考慮して解説します。
Seeeduino xiao RP2040とは
Raspberry Pi財団のRP2040チップ(Arm Cortex-M0+)を搭載した、Seeed Studio社の極小マイコンボードになります。
私もこれまでSeeeduino xiao RP2040を5~6個ほど購入してきましたが、初期不良はありませんでした。ただし、使用後半年ほど過ぎるとPCに認識されなくなることが増え、Raspberry Pi PicoよりもSeeeduino xiao RP2040の方が故障率が高い印象です。
確かに回路を何度も組み替えて、コードを繰り返し書き換えているので、使用方法としては良くないとは思っていますが、使い勝手の良いマイコンボードなだけに残念です、、、
1.接続不良の確認
- ケーブルとの接続不良
- ケーブルの不良
まず最初に確認してほしいのは、Seeeduino xiao RP2040とPCの接続不良についてです。
下段の記事にもまとめていますが、よくあるトラブルは「ケーブルとの接続不良」です。USB Type-Cなので、ケーブルが奥まで刺さっていなかったという原因が多々あります。
二つ目のケーブルの不良は、Seeeduino xiao RP2040を初めて使用するときに気を付けてほしい項目です。一度でもSeeeduino xiao RP2040と接続して書き込みができたなら、使用しているケーブルは間違っていないでしょう。
2.適切なファームウェアの書き込み
それでもダメな場合は、ファームウェアのリセットと再書き込みを行います。私の場合は、下のように「Unable to connect to COM3: port not found」エラーが発生していました。
ステップ①:Seeeduino xiao RP2040の初期化
Seeeduino xiao RP2040の初期化には、Raspberry Pi Picoと同様に「flash_nuke.uf2」をドラッグ&ドロップで書き込みます。flash_nuke.uf2はRaspberry Pi財団の公式ページからダウンロードできます。
flash_nuke.uf2を書き込むと一瞬「RPI-RP2」が消えますが、すぐに戻ります。
※余談ですが、ステップ①のリセットを飛ばしてv1.18をダイレクトに書き込んでも、問題ないです。マイコンボード上のプログラムも全てリセットしたい場合は、ステップ①を行ってください。
ステップ②:適切なファームウェア(v1.18)の書き込み
Seeed Wikiに公式情報が上がっていないので、あくまで個人的な推測ですが、MicroPython version 1.19(rp2-pico-20221111-unstable-v1.19.1-660-gc8913fdbf.uf2)では、Seeeduino xiao RP2040が動作しません。
そのため、私はv1.18を書き込んでいます。v1.18以前のファームウェアはmicropython.orgよりダウンロードできます。
こちらの通り、v1.18ではエラーが解消されて、問題なく動作しました。
番外編(修復不可能な場合)
もう一つPC上で認識されなくなったSeeeduino xiao RP2040があるのですが、そちらでは「Couldn’t find the device automatically.」というエラーが発生しています。
こちらのパターンでは、リセットをしてもv1.18以前のファームウェアを書き込んでも、このエラーから直せませんでした。
もっと根深いところに原因がありそうなので、こちらは残念ですが修復を諦めています。。。
まとめ
Seeeduino xiao RP2040がPC上で正常に認識しなくなったときは、以下の3点を確認してみてください。
- ケーブルとの接続不良
- ケーブルの不良
- 適切なファームウェアを書き込んでいるか
それでも認識されない場合(Couldn’t find the device automatically.のエラー)は、残念ながら買い直しが手っ取り早いでしょう。
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