サントリーニ島からギリシャ本土までは一般的に飛行機を利用する方が多いですが、マニアックな移動手段としてピレウス港までのフェリーが存在します。
本記事では、2023年11月現在のサントリーニ島の中心地フィラからAthinios Ferry Portまでの行き方と、Athinios Ferry Portからピレウスまでのフェリーの予約、乗船方法を紹介します。デメリットについてもまとめている通り、あまりおすすめできる方法ではありませんので、ぜひ旅行を計画されている方はご参考になさってください。
フェリーの事前予約方法
フェリー会社のWebページで直接予約する方法もありますが、私は他の電車やバスの予約とまとめてOmioでSea Jetsのフェリーを予約しました。値段に関してはOmioも直接予約と大差ないかと思います。
Omioで予約した場合は、乗船前にチェックインとして紙チケットを発行する必要があります。Webチェックインはヨーロッパ在住者以外には少々難しく旅行中で時間もなかったので、私は乗船場所での通常チェックインにしました。
Omioで発行される座席コードはあくまで仮の番号のようで、フェリーの座席はチェックインをした順?に指定できるようです。
フェリー乗船の流れ(フィラ⇒ピレウス港)
こちらではサントリーニ島のフィラ⇒ギリシャ本土のピレウス港に行く順で紹介していきます。
フィラからAthinios Ferry Portまで
そもそもですが、Athinios Ferry Portは中心地フィラから比較的近いものの、とんでもない崖下にあります。そのため歩いていくのはもってのほか、バスかタクシーを使わないと乗り場まで行くことができません。
フィラからAthinios Ferry Portまでのバスは不定期便で、フェリーの時間に合わせて用意されます。なので、バスを利用する場合は二日前を目途にフィラのバスターミナルに行って、手書きの時刻表を確認することになります。
ここでさらに注意しなくてはならないことは、Athinios Ferry Port行きのバスは満員になると時刻前でも発車してしまうことです。タクシーまで出払ってしまうとどうしようもないので、バス発車時刻の30分前にはバスターミナルで待機することを強くおすすめします。
ちなみに、2023年11月時点でフィラからAthinios Ferry Portまでバスでは2ユーロ、タクシーでは一台35ユーロです。乗れるのであればバスの方が圧倒的に経済的でおすすめです。
高速船の乗船
出航1時間前を目途にAthinios Ferry Portに到着したら、チェックインをして座席が書かれたチケットを受け取ります。だいたい皆さん同じ便に乗船するので、乗船間違いの心配は不要です。
高速船が接岸したら、さっさか乗り込みます。カーフェリーなので、人と同時に車も乗船します。
船内の雰囲気など
片道約10,000円のフェリーですので、不審な人はほとんどおらず船内は安心できる雰囲気です(混雑はしていますが)。
クルーの人にチケットを見せると座席を案内してくれます。この座席順がとにかく分かりにくく、揺れる中で探すことは難儀ですので、困ったらクルーに聞きましょう。
船内の写真はこちらのサイトがとても参考になります。
船内ではベーグルやピザといった軽食とドリンクも購入することもできます。
Sea Jetsのフェリーの場合、途中ナクソス島やミコノス島を経由してからギリシャ本土のピレウス港に到着します。サントリーニ島ほどの乗り降りはありませんが、多くの人が乗船していました。
天気が良ければエーゲ海に沈みゆく夕日をデッキから眺められます。
ピレウス港からアテネ市街まで
無事に乗船したあと最後の試練は、ピレウス港から無事にアテネ市街まで行くことです。ピレウス港の接岸場所も複数あり、以下はSea Jetsの場合ですので、異なるフェリー会社の場合は違った場所に到着することをお気を付けください。
ピレウスからアテネ市街まではメトロで行くことができます。ピレウスは地下鉄1号線(M1)の始発駅なのであまり混むこともないでしょう。
飛行機と高速船フェリーではどちらがおすすめか
それでは本題の飛行機と高速船フェリーを比較してみたいと思います。値段は飛行機であれば早割で少し安いケースもあるかと思いますが、どちらも日本円で約10,000~12,000なので大差はありません。
飛行機のメリット
- アテネ国際空港からサントリーニ空港まで約1時間で素早く行ける
- エーゲ海の島々を上空から眺められる(日中の便の場合)
- アテネ市街⇔アテネ国際空港、サントリーニ空港⇔フィラのバスが充実している
飛行機のデメリット
- エーゲ海の島は上から小さく見えるだけ
- アテネ市街⇔アテネ国際空港が若干遠い
高速船フェリーのメリット
- ミコノス島やナクソス島を間近に見ることができる
- 一応はエーゲ海クルーズ(窓際の席が取れれば)
高速船フェリーのデメリット
- サントリーニ島からピレウスまで約6時間かかる
- ピレウス港に着いてからアテネ市街までも冒険
- フィラ⇔Athinios Ferry Portのバスが少ない
- ピレウス港⇔ピレウス駅⇔アテネ市街の移動が必要
フェリーと聞くと時間に縛られずにゆったりした旅を想像しがちですが、ことさらサントリーニ島⇔ピレウスに関しては事前に移動手段をしっかり確認しておく必要があります。総じてフェリーの移動方法はサントリーニ島上級者向けのたしなみかと思います。
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