前回の記事ではAndroidユーザーがApple Watchを使用する4つの方法を解説しましたが、その中で説明したApple WatchのGPS+Cellularモデルのモバイルデータ通信契約なし(オフライン)での使い方について詳しく補足したいと思います。
本記事では、オフラインのGPS+Cellularモデルでできること4選と、その節約効果についてまとめてみました。
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Apple WatchのGPS+Cellularモデルについて
公式サイトの発売価格としては、GPS+CellularモデルはGPSモデルよりも12000円ほど高いことになっています。しかしながら、発売後一年以上過ぎると売れ残り品ほど安くなるため、2021年発売のSeries7では、GPSモデルもGPS+Cellularモデルも5000円ほどしか値段に差がない状態となっています。
GPSモデル | GPS+Cellularモデル | 差額 | ||
公式価格 | Apple Watch Series 7 41mm | 48,800円 | 60,800円 | 12,000円 |
Apple Watch Series 7 45mm | 52,800円 | 64,800円 | 12,000円 | |
2023年2月最安値 | Apple Watch Series 7 41mm | 45,980円 | 51,000円 | 5,020円 |
Apple Watch Series 7 45mm | 44,800円 | 49,800円 | 5,000円 |
5000円しか違いが無いのであれば、「後で後悔しても遅いから、念のためのGPS+Cellularモデル!」と考えるのも妥当でしょう。しかしながら、GPS+Cellularモデルを購入しても、SNSをほとんど使用しない人であれば、モバイルデータ通信契約なしでも意外と使えてしまうのです。
本記事の対象ユーザー
・ワークアウト(運動)記録と健康機能をメインに使用したい
・モバイルSuicaを利用して、JREポイントを貯めたい
・画面が小さいApple Watchでは、SNS通知を確認しなくて良い
2点目のモバイルSuicaについてですが、実はオフラインのモバイルデータ通信契約がない状態でもApple Watchの電源さえ入っていれば、Apple Watchで改札を通ることが可能です。(私はそれを知らずに、GPS+Cellularモデルを購入してしまいました。。。)
3点目はその人の好みですので、おまかせします。私自身、SNSはLINEしか使っておらず、電話もLINEも急用の連絡がほとんど無いのでスパッと諦めています。
モバイルデータ通信契約なし(オフライン)のApple Watchとは
話がややこしくなってきたので、一度Apple Watchのモデルごとのモバイルデータ通信契約の有無とオフラインの関係についておさらいします。
GPSモデルもGPS+Cellularモデルも、手元にiPhoneが用意できていれば、Apple Watchの機能としては全て使用することができます。
GPS+Cellularモデルに関しては、モバイルデータ通信契約をしている場合、手元にiPhoneがなくとも、Apple Watchの機能としては変わりなく使用することができます。(※iPhone上でしかできない設定や確認は除く)
本記事で紹介するのは、GPS+Cellularモデルで節約目的にモバイルデータ通信契約をしない場合やGPSモデル(上図の赤部分)に関して、「外出時にiPhoneを忘れたオフラインの状態でも、意外とモバイルデータ通信契約ありのGPS+Cellularモデルと変わらないんじゃない?」という話になります。
オフラインのApple Watchにできること
Apple公式の「iPhone が近くにない状態で Apple Watch を使う」が参考になりますが、そもそもApple Watchにできることが多すぎるため、こちらの方の記事を参考に一つ一つの機能を確認していきましょう。
時計関連(だいたい〇)
- 時間を確認できる
- アラーム・ストップウォッチ・タイマーが利用できる
Siriで操作できる(×)ディスプレイを変えられる(そもそもiPhone上での設定)- 振動アラームを使える
時計関連は、オフラインの作業が多いので、だいたいモバイルデータ通信契約なしのApple WatchでiPhoneがなくとも可能です。
電子決済(だいたい〇)
- Apple Pay等の電子決済ができる
PayPayを利用することができる(×)- Suica・Pasmoと連携ができる
PayPayのみオフライン決済に対応していませんが、その他の電子決済は基本的に可能となっています。
健康関連(〇)
- 心拍数を測ることができる
- 運動量を測ることができる
- 睡眠の記録ができる
- 血中酸素濃度を測ることができる
- 心電図を測ることができる
- アプリで深呼吸を習慣づけられる
- 女性の周期記録ができる
- 手洗いの確認ができる
心電図の測定履歴など、一部の詳細機能はiPhone上でしか確認できないものがありますが、基本的にオフラインでも機能自体は使用することができます。
その他機能(だいたい〇)
- 音楽を聞くことができる(△)
- Podcastを聞くことができる(△)
カメラのモニター・シャッター機能が使える(そもそもiPhoneの動作)- 計算機を使うことができる
- コンパスを使うことができる
音楽やPodcastについては、Apple Watch に同期しておいた分は、iPhoneがオフラインでも再生することができます。
オフラインのApple Watchにできないこと
通知・情報表示(×)
- 予定を確認できる(×)
- 防災速報を受信できる(×)
- マップを確認できる(×)
電話・SNS(×)
- 電話をすることができる(×)
- メッセージの送受信をすることができる(×)
- LINEの送受信ができる(×)
- SNSの通知を確認できる(×)
- 連絡先を管理できる(?)
通知や電話、SNSに関してはiPhoneがそばに用意できないとモバイルデータ通信に頼るしかないので、オフラインの状態ではほとんどの機能が制限されてしまいます。
モバイルデータ通信契約をしない節約効果について
最後に、Apple Watch Series7のGPS+Cellularモデルでモバイルデータ通信契約をしない場合の節約効果について見ていきましょう。
①GPSモデル | ②Cellularモデル(契約なし) | ③Cellularモデル(契約あり) | |
Apple Watch代 (2月最安値) | 44,800円 | 49,800円 | 49,800円 |
回線代 | 0円/月 | 0円/月 | 385円/月 |
2年間総額 | 44,800円 | 49,800円 | 59,040円 |
2年間節約効果 | 14,240円 | 9,240円 | 0円 |
4年間総額 | 44,800円 | 49,800円 | 68,280円 |
4年間節約効果 | 23,480円 | 18,480円 | 0円 |
①の通りApple WatchのGPSモデルを購入するとモバイルデータ通信契約は不可能なので、2年/4年総額は変わらずの最安値44,800円となります。
②のようにGPS+Cellularモデルを購入してもモバイルデータ通信契約をしない場合、GPSモデルとの差分5000円は多くかかりますが、③の契約ありと比べて4年間で2万円近く節約できることが分かります。
長期スパンで見積もると、iPhone SEの中古が購入できる程度の費用がかかりますので、この機に一度モバイルデータ通信契約をしない使い方もご検討にいかがでしょうか。
紹介したApple Watchについて
①GPSモデルについては昨年モデルのApple Watch SEであれば、おおよそ4万円以内で購入できます。
Apple Watch SEとそれ以外の機能の違いについては、こちらの記事も参考にどうぞ。
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