【Seeeduino xiaoが認識しない?】原因と対処法3点

seeeduino-xiao-trouble-top2 Seeeduino xiao

本記事の内容

2022年6月時点で世界最小マイコンボードの一つ、「Seeeduino xiao RP2040」がパソコンに繋いで認識されない場合の対処法をまとめました。(本記事はSeeeduino xiaoに共通の対処法となります。

後半では、認識されない落とし穴を注意しながら、Thonny IDEを使用してLチカまで試しています。

Seeeduino xiaoとは

Seeeduinoは中国のメーカーSeeed Studio製のマイコンボードです。その中でも、Seeeduino xiaoはサイズが「2cm x 1.75cm」と非常に小さく、2022年6月時点で世界最小のマイコンボードと言われています。

2021年12月には、Raspberry Pi財団のRP2040チップを採用したxiao RP2040が発売されました。こちらは、Thonny IDEエディタを用いてMicroPythonを書き込めるということで、Raspberry Pi Picoと完全に同じ要領で開発することができます。

認識しない原因① Bootボタン押し忘れ

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パソコンとの接続時に「BOOT」ボタンを押さないでいると、初期プラグラムが起動してしまいます。そのため、パソコン上で認識されず、カラフルなLEDが光るだけとなります。

そのため、初回のパソコン接続時は、Bootボタンを押すようにしましょう。

認識しない原因② ケーブルとの接続不良

ケーブルが奥まで正しく刺さっていないと、データ転送が行えず、給電のみされる場合があります。そのため、先ほどと同様に、Seeeduino xiaoが認識されず、カラフルなLEDが光り続けるだけとなります。

パソコン上で認識されない場合は、まずケーブルがしっかりと刺さっているか確認してみてください。

認識しない原因③ ケーブル不良

USB Type-Cケーブルには、USB 2.0、USB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen 2の3種類があります。USB 2.0ケーブルではSeeeduino xiaoに給電は行えても、データを転送することができません。すなわち、USB 2.0ケーブルではパソコン上でSeeeduino xiaoが認識されません。

そのため、USB 3.2 Gen 1以上のUSB Type-Cケーブルを準備しましょう

おまけ xiao RP2040でLチカさせるまで

それでは、xiao RP2040をLチカさせるまで試しながら、パソコンで認識されない落とし穴を一つ一つおらさいしていきたいと思います。

USB Type-Cケーブルを準備する

Lチカまでの手順も基本的にはRaspberry Pi Picoと同じなのですが、準備するケーブルはUSB Type-Cケーブルです。

まずはUSB 3.2 Gen 1以上のUSB Type-Cケーブルを準備しましょう。USB Type-Cケーブルの種類は、USBコネクタ側の印字から確認できます。

USB Type-Cケーブルにはなぜたくさんの種類があるのか、どうやって見分ければいいのか?
USB Type-Cは逆挿し可能なUSB規格として登場し、ノートPCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスを充電したり、データの転送を行ったりすることが可能。一見するとどれも同じに見えるUSB Type-Cケーブルには実はいくつもの種類...

以下はUSB 2.0ケーブルの例になります。

xiao RP2040にUSB Type-Cケーブルを繋ぐ

Micro USB Type-Bと異なり、USB Type-Cケーブルは奥までしっかり刺さった際のカチッとする感じがありません。

xiao RP2040にUSB Type-Cケーブルが正しく刺さっているかはしっかりと確認してください。

Bootボタンを押しながら、パソコンとxiao RP2040を繋ぐ

こちらはSeeed Studio Wikiにも書かれていることなので、簡単な説明にとどめますが、パソコンに繋ぐ際は「BOOT」ボタンを押したまま繋ぎます。

繰り返しですが、「BOOT」ボタンを押さないでいると初期プラグラムが起動してしまうため、パソコン上で認識されず、カラフルなLEDが光るだけとなります。

エクスプローラー上でMicroPythonのファームウェアを書き込む

ここからはRaspberry Pi Picoと同様の流れで、特段注意することはありません。エクスプローラー上で認識されたxiao RP2040に、MicroPythonのファームウェアをドラッグアンドドロップで書き込みます。

ws2812.pyをアップロードしてLチカのコードを書く

Raspberry Pi PicoのLEDは緑一色だけでしたが、Seeeduino xiaoではいろいろなカラーをLEDで表現できます。そのため、Lチカのためのライブラリ「ws2812.py」をSeeed Studio Wikiからダウンロードして、xiao RP2040にアップロードします。

LチカのためのプログラムコードはSeeed Studio Wikiのコードを真似るだけで問題ありません。

from ws2812 import WS2812
import utime
import machine
power = machine.Pin(11,machine.Pin.OUT)
power.value(1)
BLACK = (0, 0, 0)
RED = (255, 0, 0)
YELLOW = (255, 150, 0)
GREEN = (0, 255, 0)
CYAN = (0, 255, 255)
BLUE = (0, 0, 255)
PURPLE = (180, 0, 255)
WHITE = (255, 255, 255)
COLORS = (BLACK, RED, YELLOW, GREEN, CYAN, BLUE, PURPLE, WHITE)
 
led = WS2812(12,1)#WS2812(pin_num,led_count)
 
while True:
    print("Beautiful color")
    for color in COLORS: 
        led.pixels_fill(color)
        led.pixels_show()
        utime.sleep(0.2)

以上で7色のLEDを光らせるLチカ実験の完了です。Raspberry Pi PicoよりもLEDの色が豊富なので、Lチカの達成感がありますね。

パソコン上でxiao RP2040が認識されない際の対処法まとめ

パソコン上でxiao RP2040が認識されないと、カラフルなLEDが光り続けるだけとなります。その際にまず確認してほしいのは、以下の三点です。

  • 使用したケーブルが、USB 3.2 Gen 1以上のUSB Type-Cケーブルかどうか
  • xiao RP2040にUSB Type-Cケーブルが正しく刺さっているか
  • BOOTボタンを押しているかどうか

これらを試してもパソコン上で認識されない場合は、初期不良も視野に入れてみてください。

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