【資格の難易度比較】日商簿記2級と応用情報処理ではどちらが簡単か

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本記事の内容

  • 日商簿記2級と応用情報技術者試験について、試験の概要や受験者データ等を比較しました。
  • どちらの試験の方がより少ない勉強時間で合格できるか、またどのようなタイプの人におすすめなのか、まとめています。
  • 登場人物

    わしは、しかく博士じゃ。 よろしくのう。

    はじめに

    日商簿記は何十年前から続く王道スキルであり、社会人の基礎とも言われるほど有名な資格です。

    その中でも日商簿記2級は、商業簿記と工業簿記をまんべんなく理解していて、時間内に正確な仕訳を導き出す会計力が問われます。日商簿記3級と比べると難易度が一気に上がるのが特徴です。

    一方の応用情報技術者試験は、近年のデジタル化(DX)により、着々と取得人気が高まっている資格になります。こちらでは高度IT人材として必要な応用的知識・技能が問われます。

    手前に一つレベル下の基本情報技術者試験が設定されており、まずは基本情報技術者試験を取得してから受験する人も多いと思います。

    そのような、会計力、もしくはIT力が問われる応用レベルの2つの資格ですが、Wikipediaを読むとこんなことが書かれています。

    応用情報技術者試験は、)金融・会計の資格と比較すると、ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士1級や日商簿記検定1級、全経簿記能力検定上級と同程度の難易度であると言われている。

    Wikipediaの応用情報技術者試験より抜粋

    「ん?」と思うような記載ですね、、、個人的には応用情報技術者試験と日商簿記2級がおおよそ同等であり、その人の得意不得意でどちらを受験するべきか決めていいと考えています。

    今回は、それぞれの資格の簡単な点と難しい点をまとめ、どのような人におすすめなのかを以下にまとめました。

    資格は勉強できる余裕があるうちに、取得しておくべきだからのぅ。
    短時間にスマートに合格までたどり着ければ良いのじゃ。

    日商簿記2級と応用情報技術者試験の比較

    まずは、試験頻度や受験料など、日商簿記2級と応用情報技術者試験の基本データをまとめてみました。

    日商簿記2級応用情報技術者試験
    試験頻度紙試験:年3回
    ネット試験あり
    紙試験:年2回
    ネット試験なし
    受験料4720円7500円
    試験時間90分(午後のみ)150分(午前)
    150分(午後)
    回答方式数字筆記マークシート方式(午前)
    記述解答(午後)
    直近1年の実受験者数
    (2020年10月~)
    98439名55209名
    直近1年の合格者数
    (同上)
    15786名13094名
    直近1年の合格率
    (同上)
    16.0%23.7%
    日商簿記は商工会議所の受験者数データを参考、応用情報技術者試験はIPA情報処理推進機構の統計情報を参考に作成。

    日商簿記2級は年三回の紙試験に加えて、ネット試験も用意されているので、年中いつでも受験することができます。

    一方で、応用情報技術者試験は春と秋の年2回しか設定されていないので、応用情報技術者試験は一度不合格になると半年の待ちが生じてしまうのがネックです

    次に実受験者数で比較すると、日商簿記2級は応用情報技術者試験の2倍の方が受験しています。

    日商簿記2級は年に何度も受験できるため、繰り返しチャレンジしている人が延べ受験者数を多くしているかもしれません。

    それに対して両試験の年間合格者数は同程度であり、合格率のみを比較すると、応用情報技術者試験の方が若干高くなりました

    ちなみに、応用情報技術者試験が紙試験なのは、記述解答があるからじゃ。
    情報技術者試験というのに試験システムは複雑じゃのぅ。

    ここからはそれぞれの資格の簡単な点と難しい点を比較していきます。

    日商簿記2級の簡単な点

    語句暗記が必要ない

    なんといっても、単純な暗記が不要なことがメリットです。( 勘定科目の貸方借方の区分は覚えることだらけですが、、、)

    会計仕訳さえ理解していれば、電卓とペン一本だけで臨めるので、「試験直前の一夜漬けのせいで、記憶したことが混乱した…」なんて心配はありません。

    試験時間が短い

    試験時間がトータル90分というのは、過去問演習をスピーディーにこなせるという点で大きな利点です

    「一日過去問一回分を解く」と決めれば、約一週間で2年分(6回分)解き進めることもできるので、試験対策に必要な時間が短く済みます。

    日商簿記2級の難しい点

    試験時間が短すぎる

    90分でかなりのボリュームの仕訳を解くので、受験者のほとんどは途中退出なんてできず、最後まで必死に電卓をパチパチ打つことになります。

    また、一問の計算ミスが命取りになるので、試験本番は検算・見直しまで済ましておきたいです。

    そのためにも過去問演習を繰り返して、「いかに早く正確に解けるか」を意識しなくてはなりません

    合格点が70%と高水準

    問題によっては途中点がもらえないので、分かっていても単なる計算ミスで失点すれば、易々と70%を切ってしまいます。

    なので、センター試験のような「時間内に早く正確に解く」ことが得意な人には、日商簿記2級がおすすめできます。

    難問が一題以上は出題される

    近年の傾向として、毎試験1問は受験者を悩ませる難問が出題されています。

    難問で貴重な試験時間を失わないために、さらには難問の失点をカバーできるように、試験範囲を網羅的に理解しておく必要があります。

    (とはいう私も、連結会計を捨て問にしてますが、、、)

    日商簿記2級のおすすめ参考書と勉強スケジュール、さらには連結会計を捨て問にできるかについては、以下の記事も参考にしてください。

    応用情報技術者試験の簡単な点

    午前試験が簡単

    ひたすら四択問題を解きます。全80問中、60%の48問を正解すれば、午前試験は合格です。

    基本情報技術者試験を合格していて、過去問を繰り返し解いていれば、午前試験で落ちることはまずないでしょう。

    試験時間も十分に余るので、午前試験に限っては見直しをする余裕も十分にあるはずです。

    午後試験で難易度調整がされていること(?)

    午後試験は11問中、5つの分野を選択して回答します。

    選択式であるがゆえに、IPAとしても「この問題の方が圧倒的に得点率が高い」なんてことはしたくないでしょう。

    全11問を通して平均点が均一になるように1問ごとの配点を調整していると考えれば、安心して苦手な分野を避けて試験を受けられます。

    応用情報技術者試験の難しい点

    午後の試験時間が足りないこと

    試験時間は150分あるので、一つの分野に30分を割けますが、それでも長い問題文と記述解答を解ききるには十分とは言えません。

    問題によっては4ページ近い問題文が書かれ、そこから記述問題の解答を探すこともあり、日商簿記2級とまでは言いませんが、試験時間との勝負は避けられません。

    試験のボリュームが多い

    過去問一年分を解くだけで200分(3時間)以上を要します。

    最後まで念入りに回答して丸付けをして、間違えたところをノートにまとめれば、休日の朝から晩までかかってしまうのは当たり前です。

    そのため、試験まで十分な時間が確保できて、高い勉強モチベーションを維持できるのであれば、応用情報技術者試験はおすすめできます。

    まとめ

    日商簿記2級と応用情報技術者試験それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。

    メリットデメリット
    日商簿記2級語句暗記が必要ない
    試験時間が短い
    試験時間が短すぎる
    合格点が70%と高水準
    難問が一題以上は出題されること
    応用情報技術者試験午前試験が簡単
    午後試験で難易度調整がされていること(?)
    午後の試験時間が足りないこと
    試験のボリュームが多い

    以上から、時間内に早く正確に解く(計算する)ことが得意な人には日商簿記2級を、試験まで十分な時間が確保できてモチベーションを維持できるのであれば応用情報技術者試験をおすすめします。

    コメント

    1. andy より:

      こんにちは。
      ネットでは簿記一級と同レベルとかいうミスリードが至るところでされているので、こういう比較は本当に役に立ちます。
      私も応用情報は簿記2級と同じ位の難易度と思います。
      1級は本当に難しい、レベルが違う。