中国語検定4級のおすすめ参考書と勉強時間について

chuken4-top 資格

著者情報:高校生の時に週1日の課外学習でわずかに勉強したものの、10年以上前のことなので、初心者同然から勉強を再開

勉強期間:2か月

受験回:2023年6月(第109回)

中国語検定試験について

日本語を母語とする中国語学習者を対象とした中国語の検定試験になります。3月と6月、11月の第4日曜日で年3回開催され(1級は除く)、各級に必要な受験資格はありません。

日本でのみ使われている検定資格なので、設問や注釈は全て日本語で書かれています。中国語の設問に中国語で答える世界共通の中国語検定資格「HSK」とは異なりますのでご注意ください。

※HSK=中国政府教育部の機関が主催して中国政府が認定する資格。成績結果は中国や世界中で公的証明として活用することが可能。

https://www.chuken.gr.jp/tcp/outline.htmlより

中国語検定4級の試験情報

認定基準中国語の基礎をマスター
学習基準一般大学の第二外国語において1年以上の学習程度
出題内容・日常生活における基本的な問答、比較的長い会話文または文章の聞き取りと内容理解
・単語語句のピンイン表記、声調
・基本的な文法事項及び文法事項を含む単文の組み立て
・比較的長い文章の内容理解
・日本語の中国語訳(記述式)
学習単語数常用語約1000語から
受験料4,800円
合格基準リスニング、筆記ともに6割以上(調整あり)
https://www.chuken.gr.jp/tcp/grade.htmlより

以下は、検定HPに掲載されている中国語検定の直近5回分の試験結果データになります。志願者数は各回おおよそ2000人で、実受験者に対する合格率は約60%となります。

志願者数受験者数合格者数合格率
108回
(2023年3月26日)
1,6511,44385659.3%(調整あり)
107回
(2022年11月27日)
2,4412,1461,38764.6%
106回
(2022年6月26日)
1,6321,42783758.7%(調整あり)
105回
(2022年3月27日)
2,1121,8381,12361.1%
104回
(2021年11月28日)
2,6722,3691,59967.5%

直近では108回と106回で平均点が低くなったことによる合格基準点の調整がありました。有り難い救済措置です。(もしかすると、調整があった次の回の試験が容易化しているかもしれません109回でも合格基準点の調整がありました

中国語検定4級のおすすめ参考書

ここからは、準4級試験を受けずに初学者の状態から中国語検定4級を合格するためのおすすめ参考書と勉強スケジュールを紹介します。

教科書+単語帳

初学者からの勉強なので、まずは基本的な文法と単語から覚えることとしました。後述の「改訂版 合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック」にも教科書部分はありますが、問題集で理解できなかった内容を読み返すための教科書となります。

created by Rinker
¥2,200 (2024/07/26 10:35:22時点 Amazon調べ-詳細)

単語帳は皆さまおなじみのキクタン中国語です。注意点としては、中国語検定4級で必要な単語をカバーするには、【入門編()】と【初級編(黄色)】の両方を覚える必要があることです。

created by Rinker
¥1,980 (2024/07/26 10:35:23時点 Amazon調べ-詳細)

それを理解せずに私はキクタン中国語【初級編(黄色)】から覚えていったのですが、問題を解いていてなぜか基本的な単語が分からないという始末でした、、、二冊も準備するのは大変なので、結局入門編の単語については、問題集や過去問を解いていきながら覚えましたが。。。

私のように初学で4級から受験する場合は、両方の単語帳を用意して覚えても良いですし、片方だけ用意して残りは問題を解きながら覚えていくのもありでしょう。

問題集

created by Rinker
アスク
¥1,760 (2024/07/26 10:35:25時点 Amazon調べ-詳細)

中国語検定の対策問題集として有名な一冊です。十分な量と質のリスニング・文法問題が掲載され、これでもかというほどの声調+ピンイン問題が載っています。(声調+ピンイン問題は覚えきれずに途中で是挫折しました、、、)

実際に受験してから気づいたことですが、「改訂版 合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック」は4級の検定試験を余裕をもって合格できる水準の参考書になります。特にリスニングは結構難しめに作成されているので、なかなか解けないからといって心配することのないようにお願いします。

勉強スケジュール

受験申込を済ませたのが5/11(木)で、6/25(日)まで6週間ちょっとしかない状態から、ハイスピードで教科書、単語帳、問題集、検定HP掲載の過去問を解いていきました。大まかな勉強内容と時間のスケジュールはこのような感じでした。

勉強内容勉強時間
7週前~教科書を読み進めながら、単語帳を暗記~1時間/日
4週前~問題集1周目スタート
2週前~問題集2周目スタート1時間/日
1週前~過去問5回分を大急ぎで2周、問題集3周目3時間/日

参考書を解き終えることに必死で過去問が後回しになってしまいましたが、中国語検定試験のHPに掲載されている過去問+正答は必ず解いておくべきです。声調、ピンイン、文法問題には頻出問題が存在するので、出題傾向を抑えるだけで合格水準にかなり近づきます。

試験問題・解答 | 中検 | 中国語検定試験
中検の過去試験問題・解答

試験直前の中国語訳問題のノートです。過去問2周と問題集3周でも、まだ8~9割程度の完答率でした。

勉強時間

人によって必要な勉強時間は異なり、私も正確には測定していませんが、中国語検定4級に最低限必要な勉強時間は40~60時間かと思われます。

勉強時間/日日数勉強時間
7週前~2週前約0.5時間/日2814
2週前~1週前約1時間/日77
1週前~当日約3時間/日721
計40~60時間

初学者の状態から40時間以上勉強しても四声ははっきり聞き取れないので、勉強方法に改善点はまだまだあります。

最後に

中国語検定試験4級の合格率は約6割ですが、しっかりとした対策を怠ると手こずる可能性のある試験になります。本記事がどなたかのお役に立てば幸いですし、勉強スケジュールにはくれぐれも余裕をもって頂くようお願いします。

コメント