本記事の内容
はじめに
築30年と年老いた我が家のキッチンは分岐水栓が取り付けられず、奥行きも十分に確保できないので、食洗器は遠い未来の代物だと考えていました。
しかし詳しく調べてみると、タンクが搭載されていないパナソニックプチ食洗NP-TCR4は、その分必要な奥行きが短く、キッチンに奥30cmのスペースあれば十分ということが分かりました。
さらに、分岐水栓を使わずとも蛇口から食洗器の水は取れると知り、先人の記事も参考にしながら、分岐水栓なしでNP-TCR4を取り付けてみました。
以下で用意した蛇口コネクターと工作の概要を紹介します。繰り返しになりますが、以下の方法はメーカー保証対象外となることをご留意の上、あくまで参考程度にしてください。
我が家の蛇口のタイプ
築30年と年老いた我が家は、カクダイのキッチン用シングルレバー混合栓(117-056)が付いております。
117-056はAmazonで調べると分水不可となっており、ネット上でも「分岐水栓は不可」という回答しか見つかりませんでした。

分岐水栓の代わりに購入したもの
分岐水栓がダメなら直接蛇口から水をとればいいのでは!と考え、蛇口の先から二股に分岐する「蛇口コネクター 二又タイプ」を購入しました。
1000円ちょっとで買えるので、ぶっちゃけ分岐水栓よりもお買い得です。
事前チェック
NP-TCR4のマニュアルを見てみると、据え付けにあたり以下の項目を確認しておく必要があります。
ただ、分岐水栓の取り付け時に、実際そんな細かいこと確認できるの?っと思いましたが、蛇口コネクターでも確認しておく必要があります。
■水道の給水圧力・流量の確認
水道水圧:0.03MPa~1MPa
https://panasonic.jp/dish/p-db/NP-TCR4_manualdl.html
流量:水栓全開時毎分8L以上

蛇口を全開にして流量を測ってみたところ、2L/12秒でした。すわなち、毎分12Lなので、流量はクリアです。
しかし、水道水圧は簡単に図ることができないので困りました。
一般の水道水圧は0.3MPaなので、117-056蛇口内部に水圧低下のフィルタが入っていない限り、0.03MPaは十分に確保できていると考え、こちらは推定でOKとしました。
二又蛇口コネクターの取り付け
まずは、シンクの混合栓に二又蛇口コネクターを取り付けます。
117-056は直径22㎜の外ねじタイプなので、付属のアダプターを間に挟むことになります。

二又蛇口コネクターは好きな方向に向けられるので、つまみを前面に、邪魔なホースコネクター接続部を後ろに回しました。
食洗器のホース取り換え
続いて、NP-TCR4の給水ホースの先を、もともとの分岐水栓用コネクターから、蛇口コネクターに付属しているホースコネクター(下写真の真ん中)に取り換えます。
先端をホースコネクターにすることで、先に付けた二又蛇口コネクターにカチッと取り付けることができます。
まずは、給水ホースを悔いなく切断!もう後には引けません。

ここで一つ難題があります。
ホースコネクターの適合ホースは「内径12~15mm、外径~20mm」なのに対し、NP-TCR4の給水ホースは「内径10mm、外形20mm」です。
そのため、蛇口コネクターに付属しているホースコネクターを取り付けるには、給水ホースの内部を少しだけ削る必要があります。

ゴムなのである程度削れれば、後は力ずくで押し込めます。
無事にホースコネクターを取り付けれられれば、あとは通常通り食洗器を設置するだけです。
完成図
自慢できるほどの奇麗さではありませんが、奥行き30cmなので、非常にコンパクトにまとまっています。

食洗器使用時は二又蛇口コネクターの方向切り替えつまみを「横」に、それ以外は切り替えつまみを「下」にして使用します。
万が一ホースが破裂したとしても、蛇口を閉めれば放水は止まるので、分岐水栓よりも優れたセーフティーネットが備わっています。
一つ難点といえば、二又蛇口コネクターが常にどちらか一方にしか水を流せないので、食洗器使用中は蛇口が使えなくなることです。
安い工作でこれだけコンパクトな食洗器が使えるのだから、それくらいは我慢するしかありませんね。
以上、分岐水栓を使わずにパナソニックのプチ食洗NP-TCR4を使用する方法でした。
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