はじめに
リモートワークを開始してかれこれ2年が経ちましたが、振り返ると私の勤務時間の半分以上は立って過ごしていたように思います。
立ちデスク(スタンディングデスク)に慣れてしまった以上、もはや月~金まで1日8時間も座っていることは苦行でしかありません。
実際に、座っている時間が長いほど死亡リスクが増加することは、論文にもなっています。
この研究で驚きのポイントは、週末などで身体活動が増えても(運動しても)、座りすぎによって増えた死亡リスクの減少効果はわずかということです。
要するに、週末どんなに運動しても、月曜から金曜まで座っていれば、結局は死亡リスクが高いよ!ってことです。
これまではオフィスにいても会議やら昼食でほどほどは歩いていましたが、オンライン会議が周流になってからは椅子に縛り付けられたように動かなくなりました。
そんな中、仕事さえしっかりしていれば、立ちデスクをしていたところで何も問題はありません。健康寿命を延ばすためにも、みな立って仕事をするべきです!
今回は、これまで立ちデスクを続けてきて気づいた「立ちデスクで抑えるべきポイント3点」について紹介します。
また、モニターを24インチから31.5インチに変えてみたので、両者を比較しながら、ベストな立ちデスクモニターの大きさを考察したいと思います。
立ちデスクで抑えるべきポイント3点
結論から申し上げると、重要なものは、「モニター」と「モニターアーム」、「机」です。机の高さは人それぞれですが、bauhutteのHPに身長から理想の立ちデスクの高さを計算するツールがあります。
個人的には(身長175cmであれば、)
- モニター:画面の中心が胸の高さ(145cm)
- 机:ひじの高さ(100cm)
がちょうど良いと思います。その高さだと、立った状態から視線やや下にモニターが見れて、腕が自然な状態でタイピングできます。
ここからは 、「モニター」と「モニターアーム」、「机」それぞれで抑えるべきポイントを解説していきます。
モニター
単純にノートPCを高い位置に固定しても、キーボードが操作しにくく、手首を常に首の高さまでもち上げ続けることになってしまいます。
立ちデスクでまず重要なのは、目線やや下にモニターを用意することです。そして、ノートPC(キーボードとマウス)はひじの高さに分離して置いておきます。
また、モニターの画面を大きくすると、モニターと顔の距離を離すことができ、猫背防止にもなります。
モニターは離れてみることが多いので、高解像度の4Kである必要はありません。モニター選びで重要なのは、「大きさ(インチ)」と「重さ」です。
後述しますが、モニターを大きくするほど重さも増してくるため、より高性能なモニターアームが必要になってしまいます。 その兼ね合いが難しいところです。
本記事後半で24インチモニターと31.5インチモニターを比較してみたので、そちらも参考にしてください。
モニターアーム
一般的なモニターは机の上(約75cm)に置くことが前提なので、付属のスタンドを使っても、高さは100cmが限度です。
立ちデスクの理想のモニター高さは、その人の胸の高さです。なので、身長175cmの人であれば、モニター画面の中心を145cm前後に固定するとちょうど良いでしょう。そこで、モニターを机より高い位置で固定できるモニターアームが必要となります。
ちなみに、モニターは大きくするほど重さも増します。詳細は以下の表の通りですが、より耐荷重があるモニターアームほど、値段も張るので、お試し程度であれば、24インチをお勧めします。
モニターの大きさ | モニター単体の重量 | 余裕を持ったモニターアームの耐荷重 | モニターアームの相場 |
24インチ | 3.5kg | 6kg | 4000円~ |
27インチ | 4.7kg | 9kg | 7000円~ |
31.5インチ | 6.3kg | 12kg | 10000円~ |
机
最後に立ちデスクで重要な要素は机です。
一般的な机は高さが75cmほどですが、立ちデスクではキーボードをひじの高さ(100cm)に固定する必要があります。そのため、普通の机では高さが全く足りません。
私の個人的なおすすめは、ラック付きデスクを用意して、ラックの最上段を立ちデスク用のノートPC置き場にする方法です。この方法だと、机を普段使いと立ちデスク用の2用途で併用できます。
その中でも楽天市場で5000円ほどで買えるこちらの机は、とてもおすすめです。私は現在、この机2つを繋げて使用しています。
具体的な使用状態は、後半の31.5インチモニター編で説明します。
24インチモニターと31.5インチモニターではどちらがいいか?
ここからは、一番の悩みどころであるモニターの大きさについて考察していきます。これまでは24インチモニターを使用していましたが、今回31.5インチモニターに変えた結果、どちらが良かったか比較してまとめました。
24インチモニターの立ちデスク
これまでは、24インチのモニターをAmazonの安いモニターアームで高さ145cmに固定して使用していました。
仕事をする際は、ラック付きデスクのラック最上段にノートPCを置いてHDMIケーブルを繋ぎます。ノートPCの奥に固定したモニターが見える配置になります。
メリット
- 13インチの社用ノートPCに対し、1.5倍ほど大きなモニターをメインディスプレイとして使用できる。
- 24インチモニター(1.5万円)とモニターアーム(4千円)を用意するだけなので、初期コストが安い。
- モニターは常時固定されているので、ノートPCを置きHDMIケーブルを繋ぐだけで、立ちデスクを使用開始できる。
31.5インチモニターの立ちデスク
仕事上Teams会議ばかりしていると、どうしても画面枠や他人のアイコンが邪魔になりがちでした。
そのせいで、24インチモニターを使っても、結局は共有画面がノートPCと同じぐらいの大きさになっていました、、、
これではあまり意味がないと感じ、思い切って31.5インチのモニターを購入して取り換えることに。4Kである必要はありませんが、私の購入時は4万5千円ほどでした。
LGの31.5インチモニターの重量は、アームを除いて6.3kgです。これまでのモニターアームでも一応は問題ありませんが、アームの不良で4万円が割れても困るので、モニターアームも一新しました。
余裕をもって2倍の耐荷重を用意し、モニターアーム界でも名高いエルゴトロンのアームを購入しました。
こちらの商品の良いところは、アームの長さに余裕があることです。そのため、ラック最上段にモニターアームを固定して、31.5インチモニターを立ちデスクと座りデスクの両方で使えるようにしました。
メリット
- 枠やアイコンの邪魔があっても、Teamsの共有画面が24インチ以上で見れる。
- 画面まで50cm離しても、モニターが大きいので文字が読みやすい。
- (エルゴトロンのモニターアームのおかげで、)31.5インチモニターを座りデスクと立ちデスクの両方で使用できる。
まとめ
立ちデスクで重要なのは、「モニター」と「モニターアーム」、「机」 です。モニターは画面の中心が胸の高さ、机はひじの高さに固定すると、理想的です。
24インチモニターと31.5インチモニターでは、一度使ってしまうと31.5インチモニターの方が使いやすく感じてしまいます。しかし、モニター(2万5千円)とモニターアーム(1万円)を用意する初期コストを考慮すると、お試しで立ちデスクを使う程度であれば24インチをおすすめします。
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